バレル工具専用機能と工具データベース
バレル工具は1000R以上の大きなRをもつ新しいタイプの工具です。巨大なバレルRを加工面に接触させながら、大きい切込みで加工を行うことで、加工時間を大幅に短縮します。
hyperMILLでは、バレル工具に特化した専用機能『5Xタンジェント加工』、『5Xタンジェント・プレーン加工』と、バレル工具データベースにより、運用をすぐに開始出来ます。
5軸タンジェント加工
バレル工具で曲面の加工を行う機能です。選択したフェイスにたいして、5軸加工を使用しながら、常にバレルRを接触させながら加工を行います。大きい加工ピッチで加工することで、従来のボールエンドミルに比べて、大幅な加工時間の短縮を実現します。 ボールエンドミルからバレル工具への置き換えを容易に実現します。
5軸タンジェント・プレーン加工
バレル工具1本で、5軸加工を使用しながら、平面部とコーナーRの加工を行います。テーパーバレル工具のバレルRで平面部、先端部でコーナーRの加工を行います。小さいコーナーRのついたブラケットやリブ、深いポケットなどに有効です。加工時間や工具の複数使用による問題をバレル工具一本で解消し、コスト削減を実現致します。EMUGE FRANKEN(エムーゲフランケン)社、テーパーバレル工具を使用した加工事例をご紹介します。
バレル工具データベース
バレル工具は一般的な工具と比べて複雑な形状をしています。バレル工具をCAMで活用する為には、正確な工具形状の登録が必要となります。hyperMILLではバレル工具を標準工具として扱い、数値入力のみで、各種バレル工具を作成することが出来ます。さらには、エムーゲ・フランケンや、MOLDINOなど、市販品の工具データベースの用意をしており、工具を選択してツールパスの作成を行うことが出来ます。
工具データベースには、素材ごとの切削条件が登録されているため、工具カタログから切削条件を調べる手間を省くことが出来ます。また工具データベースから実際に購入するバレル工具の検討も容易に出来ます。